「スタジオスペースを可能な限り広くする」

そのため間口と奥行き共に寸法を最大限確保した。壁面二面に貼った鏡により、空間の広がりを感じさせる効果も得ている。

1階は更衣スペース、衣装等の保管庫、水廻りのほか、ウェイティングスペースを設けている。
２階はフロア全体をレッスン場に。２階の採光については、壁面が鏡貼りであること、近隣住戸への防音対策から、側面の窓を設けずに切妻屋根に設けたトップライト（天窓）と道路面に設置したハイサイドライト（高窓）から採光を得ることとした。また、室内の仕上げを明るいグレー色にしたことで、光の反射による明るさに加え、柔らかい光を感じられる空間となった。

レッスン場の床材はバレエ専用に開発されたアテール社のバレエ床、表面仕上げ材はハーレクイン社のリノリウム材。パリ・オペラ座や英国ロイヤル・バレエ団でも採用されているものと同じ品である。

幼児から大人まで幅広い年齢層の生徒さんが気持ちよくレッスンの時間を過ごせる、機能と美しさを兼ね備えたバレエスタジオとなった。