既存樹木を残す 「大きな桜の家」
2023.01.17
私達に建て替えの設計依頼をくださる方の多くが、
「既存樹木を残して欲しい」というご要望をお持ちです。
「大きな桜の家」での計画の際にも、
先代から残る野趣あふれる豊かな庭を残すことが求められました。
この敷地には樹齢約90年(当時)の桜の大木があり、
はじめて訪れた際には、
庭全体を覆うように枝を広げる姿にただただ圧倒されました。
さらに、桜以外にも大きく育った樹木がいくつもあり、
その一本一本の位置をメジャーで測って図面に落とし込んでいき、
建物の位置を定めていきました。
建主の書斎である離れの半地下からの眺め。
あれから10年。
この度、あらたに敷地の一角にご家族の住まいを建てることになりました。
豊かな庭の環境を出来る限り残し、
樹齢100年を超えた桜の老木に向かって暮らす住まいです。
建主、工事関係者、庭師、樹木医。
多くの心ある方々に恵まれ、
この豊かな庭を残すことが出来ています。