「開放的で明るい室内としながらも、外部からの視線を気にせず踊れるように。」

駅からのアクセスが良い分、人通りも多い。
外部からの視線への配慮が不可欠である一方で、バレエ学校の雰囲気が道ゆく人に程よく伝わることを望まれていた。この相対する要望を、2種類のシアーカーテン（薄手で透け感のあるカーテン）を組み合わせることで叶えることとした。カーテンの組み合わせにより、用途や時間帯にふさわしい使い方の調整が可能となる。

レッスン場の床はバレエ専用に開発されたアテール社のバレエ床。床表面材はリノリウム貼り。パリ・オペラ座バレエや英国ロイヤルバレエ団で使用されているものと同じハーレクイン社の品を採用した。

レセプションの下足エリアの床は、耐摩耗性と耐久性に優れた黒色のサイザルカーペット敷きに。入口正面の壁は淡いグレーピンクの左官壁とし、真鍮のサインプレートとペンダント照明がモノトーン中心の空間のアクセントになっている。

更衣室とレッスン場との間に配したウェイティングスペースには、十字の格子窓を設えた。この窓には、レッスン場で踊るほかの生徒さん達の姿を眺めながら、自分のレッスンを待つ時間が心踊るようなものになるように、との思いを込めている。

●「NBAバレエ団付属バレエ学校 所沢駅前校」
https://tokorozawa.nbaballetschool.org/

●一般財団法人 NBAバレエ団
https://www.nbaballet.org

●アテール株式会社（バレエ床・バレエスタジオ施工）
https://a-terre.com/about/